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2024/11/22 19:17 |
13日目日記ログなんよ~
~13日目、アルマの日記より~
13日目、遺跡外から戻って今日は平原にやって来たんよ。
聞こえてくるんは、平原の遠くからでもよぉっく分かる叫び声。


狼「肉食いてぇーッ!」


……相変わらず元気やねぇ。
あの叫んどる子が狼くん、元気過ぎていつもお腹ペコペコな男の子。
今日のウチの訓練相手やよ。

けど、狼くんの側に行ってみたら、もう一匹の動物がおったんよ。


殺人蜂「アンタねぇ…さっきもおいしい草食べたばかりでしょう?」

狼「草じゃ足りねぇーッ!にくにくにくぅーッ!」

殺人蜂「はいはいはい…、訓練が終わったらね。」


そんな風に狼くんをあしらってる殺人蜂の姿。
ウチに気付いたらちょっと微笑んで、こっちに振り向いてくる。


殺人蜂「来たわねアルマ、今回も遅刻せずに来れたじゃないの。」

アルマ「サっちゃん…?どないしたんよ、こんな所で。」


この子は殺人蜂のサっちゃん。
ウチにとって、大切な大切なお友達。
サっちゃんのお家はもっと向こうの平原やのに、どうしたんやろ?


殺人蜂「上からの指令でね。…アルマ、今日は貴女と2対1で訓練する事になったの。」

アルマ「2対1…?狼くんとサっちゃん、一緒に戦うの?」

狼「そうだぞーッ!何か知らんがそういう事だぁーッ!」


ウチが2対1…?でも、ウチはそんなに強ぅないのに…。
俯いて考えとったら、サっちゃんが優しい声音で声を掛けてきたんよ。


殺人蜂「私はね、反対したの。いくらアルマが成長してるからって、そんなの危険過ぎるもの。」

狼「危険だぞーッ!腹減るぞぉーッ!」

殺人蜂「だから私は見学してる、狼とだけ戦いなさい。上はどうとでも誤魔化せるから。」


悪戯っぽい笑みを浮かべるサっちゃん。
何でやろね、前まではもっとトゲトゲしてたサっちゃんが、ちょっと優しゅうなった気ぃする…。


………うん、決めたよ。


アルマ「やっぱりサっちゃんも一緒に戦って。ウチ出来るだけ頑張るから。」

殺人蜂「っだ、だから危険だって言ってるじゃないの!アンタ他人の怪我は心配するくせに自分は心配しないの?もうちょっと自分の事を大事にっ……―」


そう言って直ぐに反論して来るの。
心配してくれてるって分かって、ウチも凄い嬉しいんよ。
けどやっぱり、…ウチは自分の実力を試してみたい。


アルマ「ウチね、強くなりたいんよ。もっと沢山。」


…そう言ったらサっちゃんは、目をパチクリさせて驚いとった。
やっぱり変かなぁ、ウチがこんな事言うのって。

でもホンマの気持ちなんよ?
もっと強くなりたい、動物達を皆守ったげたいって。
それがウチの、正直な気持ち。


だから……


殺人蜂「アルマ…、貴女……」

狼「分かったぞぉーッ!戦うぞーッ!終わらせて飯喰うぞぉーッ!」


そして突然飛びかかってくる狼くん。

…あれ?
ちょ、ちょっと待ってや、今えぇ所やったのにぃ~!


殺人蜂「まっ、待ちなさいよ、この馬鹿狼っ!」

アルマ「狼くん、ちょっと落ち着いてぇやぁ~…!」


こうして、ウチとサっちゃん達の訓練試合が始まったの。
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2007/08/02 00:28 | Comments(0) | TrackBack() | 日記ろぐ

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