~13日目、アルマの日記より~
13日目、遺跡外から戻って今日は平原にやって来たんよ。
聞こえてくるんは、平原の遠くからでもよぉっく分かる叫び声。
狼「肉食いてぇーッ!」
……相変わらず元気やねぇ。
あの叫んどる子が狼くん、元気過ぎていつもお腹ペコペコな男の子。
今日のウチの訓練相手やよ。
けど、狼くんの側に行ってみたら、もう一匹の動物がおったんよ。
殺人蜂「アンタねぇ…さっきもおいしい草食べたばかりでしょう?」
狼「草じゃ足りねぇーッ!にくにくにくぅーッ!」
殺人蜂「はいはいはい…、訓練が終わったらね。」
そんな風に狼くんをあしらってる殺人蜂の姿。
ウチに気付いたらちょっと微笑んで、こっちに振り向いてくる。
殺人蜂「来たわねアルマ、今回も遅刻せずに来れたじゃないの。」
アルマ「サっちゃん…?どないしたんよ、こんな所で。」
この子は殺人蜂のサっちゃん。
ウチにとって、大切な大切なお友達。
サっちゃんのお家はもっと向こうの平原やのに、どうしたんやろ?
殺人蜂「上からの指令でね。…アルマ、今日は貴女と2対1で訓練する事になったの。」
アルマ「2対1…?狼くんとサっちゃん、一緒に戦うの?」
狼「そうだぞーッ!何か知らんがそういう事だぁーッ!」
ウチが2対1…?でも、ウチはそんなに強ぅないのに…。
俯いて考えとったら、サっちゃんが優しい声音で声を掛けてきたんよ。
殺人蜂「私はね、反対したの。いくらアルマが成長してるからって、そんなの危険過ぎるもの。」
狼「危険だぞーッ!腹減るぞぉーッ!」
殺人蜂「だから私は見学してる、狼とだけ戦いなさい。上はどうとでも誤魔化せるから。」
悪戯っぽい笑みを浮かべるサっちゃん。
何でやろね、前まではもっとトゲトゲしてたサっちゃんが、ちょっと優しゅうなった気ぃする…。
………うん、決めたよ。
アルマ「やっぱりサっちゃんも一緒に戦って。ウチ出来るだけ頑張るから。」
殺人蜂「っだ、だから危険だって言ってるじゃないの!アンタ他人の怪我は心配するくせに自分は心配しないの?もうちょっと自分の事を大事にっ……―」
そう言って直ぐに反論して来るの。
心配してくれてるって分かって、ウチも凄い嬉しいんよ。
けどやっぱり、…ウチは自分の実力を試してみたい。
アルマ「ウチね、強くなりたいんよ。もっと沢山。」
…そう言ったらサっちゃんは、目をパチクリさせて驚いとった。
やっぱり変かなぁ、ウチがこんな事言うのって。
でもホンマの気持ちなんよ?
もっと強くなりたい、動物達を皆守ったげたいって。
それがウチの、正直な気持ち。
だから……
殺人蜂「アルマ…、貴女……」
狼「分かったぞぉーッ!戦うぞーッ!終わらせて飯喰うぞぉーッ!」
そして突然飛びかかってくる狼くん。
…あれ?
ちょ、ちょっと待ってや、今えぇ所やったのにぃ~!
殺人蜂「まっ、待ちなさいよ、この馬鹿狼っ!」
アルマ「狼くん、ちょっと落ち着いてぇやぁ~…!」
こうして、ウチとサっちゃん達の訓練試合が始まったの。
聞こえてくるんは、平原の遠くからでもよぉっく分かる叫び声。
狼「肉食いてぇーッ!」
……相変わらず元気やねぇ。
あの叫んどる子が狼くん、元気過ぎていつもお腹ペコペコな男の子。
今日のウチの訓練相手やよ。
けど、狼くんの側に行ってみたら、もう一匹の動物がおったんよ。
殺人蜂「アンタねぇ…さっきもおいしい草食べたばかりでしょう?」
狼「草じゃ足りねぇーッ!にくにくにくぅーッ!」
殺人蜂「はいはいはい…、訓練が終わったらね。」
そんな風に狼くんをあしらってる殺人蜂の姿。
ウチに気付いたらちょっと微笑んで、こっちに振り向いてくる。
殺人蜂「来たわねアルマ、今回も遅刻せずに来れたじゃないの。」
アルマ「サっちゃん…?どないしたんよ、こんな所で。」
この子は殺人蜂のサっちゃん。
ウチにとって、大切な大切なお友達。
サっちゃんのお家はもっと向こうの平原やのに、どうしたんやろ?
殺人蜂「上からの指令でね。…アルマ、今日は貴女と2対1で訓練する事になったの。」
アルマ「2対1…?狼くんとサっちゃん、一緒に戦うの?」
狼「そうだぞーッ!何か知らんがそういう事だぁーッ!」
ウチが2対1…?でも、ウチはそんなに強ぅないのに…。
俯いて考えとったら、サっちゃんが優しい声音で声を掛けてきたんよ。
殺人蜂「私はね、反対したの。いくらアルマが成長してるからって、そんなの危険過ぎるもの。」
狼「危険だぞーッ!腹減るぞぉーッ!」
殺人蜂「だから私は見学してる、狼とだけ戦いなさい。上はどうとでも誤魔化せるから。」
悪戯っぽい笑みを浮かべるサっちゃん。
何でやろね、前まではもっとトゲトゲしてたサっちゃんが、ちょっと優しゅうなった気ぃする…。
………うん、決めたよ。
アルマ「やっぱりサっちゃんも一緒に戦って。ウチ出来るだけ頑張るから。」
殺人蜂「っだ、だから危険だって言ってるじゃないの!アンタ他人の怪我は心配するくせに自分は心配しないの?もうちょっと自分の事を大事にっ……―」
そう言って直ぐに反論して来るの。
心配してくれてるって分かって、ウチも凄い嬉しいんよ。
けどやっぱり、…ウチは自分の実力を試してみたい。
アルマ「ウチね、強くなりたいんよ。もっと沢山。」
…そう言ったらサっちゃんは、目をパチクリさせて驚いとった。
やっぱり変かなぁ、ウチがこんな事言うのって。
でもホンマの気持ちなんよ?
もっと強くなりたい、動物達を皆守ったげたいって。
それがウチの、正直な気持ち。
だから……
殺人蜂「アルマ…、貴女……」
狼「分かったぞぉーッ!戦うぞーッ!終わらせて飯喰うぞぉーッ!」
そして突然飛びかかってくる狼くん。
…あれ?
ちょ、ちょっと待ってや、今えぇ所やったのにぃ~!
殺人蜂「まっ、待ちなさいよ、この馬鹿狼っ!」
アルマ「狼くん、ちょっと落ち着いてぇやぁ~…!」
こうして、ウチとサっちゃん達の訓練試合が始まったの。
PR
トラックバック
トラックバックURL: